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システイン酸

システイン酸とはパーマ剤第2剤や染毛剤の第2剤による過剰な酸化反応で生じやすい異常酸化物です。
例えばパーマ剤第2剤や染毛剤の塗布後、必要以上に長時間放置してしまうとシステイン酸が多く生成してしまいます。

そして、このような異常な反応は過酸化水素第2剤だけでなく、臭素酸塩(ブロム酸塩)第2剤でも起こりえますので、双方共に注意が必要です。

一方でパーマ剤の場合は、第2剤の放置時間や塗布量が不足し、酸化反応によるシスチン結合の再結合が十分に行われない場合も、切断されたままのシスチン結合部が空気酸化や紫外線の影響で異常な酸化反応を受けてしまい、システイン酸が生成し、毛髪の損傷につながりやすくなります。

ランチオニンの生成と同じようにシステイン酸の生成も付可逆反応ですので、一度システイン酸が生成してしまうと元のシスチン結合のは戻れません。
システイン酸の生成量が増えれば、ケラチンタンパク質中のシスチン結合の量が減少してしまうため、毛髪強度や感触の低下を招き、さらには褪色やパーマがかかりにくくなる原因になります。

システイン酸の生成反応
-S-S-→ 酸素(O):6個*過度な酸化→ -SOO-OH- HO-OOS-

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