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直接染料

医薬部外品の酸化染毛剤に使用される染料は、「染料中間体」、「調色剤(カップラー)」、「直接染料」の3つのグループがあります。

染料中間体は酸化されて発色し、調色剤(カップラー)は染料中間体単独で得られる色とは異なった色味に調整する作用を持ち、直接染料は酸化には関係なく元から発色している染料です。今回は直接染料についてもう少し詳しく説明します。

染料と同じような意味合いで用いられているものには色素がありますが、色を持つ物質の総称が色素で、色素の中で繊維や毛髪などを着色する目的に使用する物質が直接染料です。

つまり、ヘアマニキュアなどに用いられる酸性染料やカラートリートメントなどに用いられるHC染料や塩基性染料も大きな意味合いで分類すれば直接染料の範疇になります。

しかし、理美容の世界では、酸化染毛剤に用いられる元から発色している染料を直接染料と呼び、仕上がりの色合いを鮮やかにしたり、深みを与える目的で配合されます。
代表的な直接染料にはニトロパラフェニレンジアミン(赤)やパラニトロオルトフェニレンジアミン(黄橙)などがあります。

直接染料は酸化されなくても発色している染料ですが、酸化染料の代表であるパラフェニレンジアミンと、直接染料であるニトロパラフェニレンジアミンの構造の違いは-NO2(ニトロ基)を持つか、持たないかの違いであることがわかるでしょう。そして、酸化染毛剤に配合されるニトロ基を持つ直接染料は、総称してニトロ染料と呼ばれています。

パラフェニレンジアミンは酸化重合して分子量が大きくなって染毛するのに対し、ニトロパラフェニレンジアミンは酸化重合反応せずにそのままの形で染毛します。
つまり、直接染料は、分子量が小さく、染毛後の毛髪内から流出しやすいため、色持ちがあまり良くない(褪色が早い)という特徴を持ちます。
色鮮やかに染めたのに色持ちが悪いと感じる場合には、この直接染料が主な染料に用いられている場合などが考えられます。

また、「昔の染毛剤の方が鮮やかに染まった」と思う方もいるでしょうが、かれは酸化染毛剤の安全性を確保する目的で、現在では鮮やかな色を発色するアミノ二トロフェノールなどの直接染料の使用を各メーカーで差し控えているためです。

○直接染料
・二トロ染料
・塩基性染料
・酸性染料(法定タール色素)
・HC染料

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