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18-MEA (18-メチルエイコサン酸)

健康な毛髪は、無色透明で硬いウロコ状のキューティクル(毛小皮)が筍の皮のように重なり、ブラッシングなどの物理的刺激やパーマやカラーなどの薬剤による科学的刺激から毛髪内部を保護しています。

一枚のキューティクルは、外側からエピキューティクル、エクソキューティクル、エンドキューティクルの3層からできています。エピキューティクルの外側には、薄い脂質の層があり、エンドキューティクルの内側は細胞膜複合体(CMC:Cell Membrane Complex)という薄い脂質の層があります。

1枚のキューティクルの外側は薄い脂質の層で挟まれるように覆われていて、この層の構成成分が18-MEA(18-メチルエイコサン酸)です。18-MEAの髪全体に占める割合は1%に満たないわずかな量です。

18-MEAで覆われた毛髪はツヤがあり、クシやブラシの摩擦抵抗を受けにくくなるのでまとまりやすくなります。ですから、健康な髪はツヤがあってクシ通りが良いのです。

18-MEAは毛髪と結合するように存在しますので、通常のシャンプーなどで落ちないのですが、紫外線やパーマ、カラーのアルカリや熱、紫外線などでダメージを受けやすく、18-MEAが失われるとツヤが無くなったりクシ通りが悪くなります。また、一度失われると再生することはありません。

18-MEAの存在が分かったのは約25年前ですが、近年注目が集まり、様々な製品に配合されるようになりました。

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