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キレート剤(金属イオン封鎖剤)

商品を構成する成分の内、大部分を占めるのは水です。水にはごくわずかですが、カルシウムやマグネシウム(ミネラル成分)などの金属イオンが含まれます。製造する際にはこれらの金属イオンがほとんど取り除かれた状態のものを使用しますので、多量に配合されることはほとんどありません。

また、水以外の配合成分によっても金属イオンは原料の酸化を促進し、変臭や変色の原因を引き起こすことがあります。また、薬剤の作用を阻害し、薬剤と化合物を作り発色することもあります。これらを防止する目的で配合されるのが、金属イオン封鎖剤です。

金属イオン封鎖剤はキレート剤とも呼ばれ、このキレートという語句は「カニのはさみ」というギリシャ語が由来です。

キレート剤の配位子が金属イオンを挟み込むようにして捕らえるところから名付けられたものです。
化粧品でよく使われる金属イオン封鎖剤としては、エデト酸塩、クエン酸や酒石酸などが挙げられます。
EDTAなどと表示されることがあるエデト酸はカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどの金属イオンに有効であり、クエン酸や酒石酸は第一鉄イオン、第二鉄イオンといった金属イオンに有効です。
最近ではアスパラギン酸やグルタミン酸などのアミノ酸を原料とした生分解性に優れた金属イオン封鎖剤が開発されています。

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