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毛髪再生医療

再生医療で薄毛が治療できる時代がくる!

 

毛髪構造イメージ図

 

薄毛に悩む人は国内で1800万人以上に及ぶと言われています。4000億円といわれる関連市場に異業種から大手企業が相次いで参入し、毛髪の再生医療の実用化に向けた研究を加速させています。

毛髪を作り出す器官である毛包は男性ホルモンの影響で小さく変性したり、自己免疫や外傷により破壊されることで、脱毛症を引き起こすと考えられています。脱毛・薄毛の治療には、外用の育毛・発毛剤や男性ホルモン抑制効果のある経口治療薬が実用化されていますが、女性では用量に制限があったり、経口治療薬は適用できない、といった問題もあります。また、正常な毛包を切り取り脱毛部位に移植する自己植毛術も開発されています。しかし、これらの治療技術では全ての症例に有効ではありません。

そのため毛髪の再生医療が期待されています。

その代表格である2グル-プの概要を書きたいと思います。

 

まずは資生堂のグループ

簡単に説明すると…
1.患者の頭部から毛根部を採取
2.採取した毛根部から髪の毛の産み出し部分である毛包を分離
3.毛包を培養して数を増やす
4.培養した毛包を患者の頭皮に移植

というステップになるようです。

患者の毛髪が残されている後頭部から毛包を含む直径数ミリの頭皮を採取し、毛球部毛根鞘細胞(毛髪の成長に重要な役割をする毛乳頭細胞の元になると考えられる)を培養し百万個にまで増やした後、髪の毛がなくなった脱毛部位に移植(注入)します。この細胞は、脱毛の原因となる男性ホルモンの影響を受けにくい特徴を持っているほか、注入した細胞が発毛を促進し、細く短くなって頭皮の下に隠れてしまった髪の毛を再び太く長い髪の毛にすることが期待されるということです。

 毛髪再生治療イメージ

 

次に京セラ・理研らのグループ

こちらのグループは髪の毛を作り出す「毛包」そのものを作り出し、頭皮に移植するというもの。
脱毛症の患者の頭皮から「上皮性幹細胞」と「間葉性幹細胞」という細胞を取り出し、ゲル状のコラーゲンの中に入れて培養すると2種類の細胞が混ざり合って、「毛包」が大量に作り出され、これを再び患者に移植することで再生毛包から髪が生えてくるようにするという治療法だそうです。頭皮の切除部位も少なく、自らの細胞を使うので、人体への危険性は実用化済みの皮膚や軟骨の再生医療製品と同程度に抑えられるということです。
マウスを使った実験では、再生した毛包を背中に移植すると3週間ほどで発毛が確認できたそうですよ。

 

毛髪再生実験マウス

 

実用時期は両グループとも早くて2020年を目標にしているようす。
費用は自由診療のため、数百万かかるといわれています。
かなり高額な治療になると思われますが、まずは臨床研究のよい報告を待ちたいですね!

 

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