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シリコーン

「シリコン」と「シリコーン」、この2つの用語は一見よく似ていますが、科学では厳密に区別されています。
前者のシリコンは元素記号Siで表されるケイ素という元素を意味し、物質としては暗灰色をした金属状のものです。

後者のシリコーンは有機基のついたケイ素(Si)と酸素(O)とが科学結合で交互に連なってできたポリマーを意味します。

さまざまなヘアケア製品やスキンケア製品に用いられるのはこちらのポリマーであり、ユニークな化学材料として幅広く用いられています。

化粧品原料として広く用いられるようになったのは以下のような特長があるからです。
① 安全性が高い。②熱安定性及び酸化安定性に優れる。③撥水性に優れる。(汗や皮脂による化粧崩れを抑える効果がある)④潤滑性に優れる。(べたつき感が少なくさらりとした感触)⑤表面張力が低い。(皮膚や髪への広がりが良い)⑥ツヤ出し性がある。(髪に光沢を与える)

最近では「ノンシリコン」と表示されることが多いシリコーンを配合していないヘアケア製品も増えてきています。

しかし、シリコーンの特長や効果を正しく理解することで有効的な日々のダメージケアにつながります。特に洗髪時においては毛髪のきしみを軽減し、すすぎ時の指通りをなめらかにすることでダメージを軽減することができます。

また、シリコーンによって摩擦が減ることで、ロングヘアでからまりやすい髪や枝毛などのダメージが気になる髪もなめらかな質感を実現できます。さらにツヤを与える効果にも優れるため、美しいツヤのある髪へと導きます。

「パーマやカラーの妨げになる」という印象を与えがちですが、毛髪が濡れている状態でシリコーンが毛髪表面を隙間なく埋めることはないため、浸透成分は十分にいにわたります。ですから、パーマやカラーに悪影響を及ぼすことはなく、補修成分もしっかり内部へと浸透します。

誤解されることが多いシリコーンですが、毛穴や頭皮をはじめ、毛髪へ悪影響を与えることなく、ダメージヘアの機能に優れています。それぞれの目的に合った製品を選択し、使用することでヘアケアを充実させましょう。

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