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髪の紫外線ダメージ

5月~8月にかけて紫外線の量は最も多い時期です。

「髪がパサパサになった」「髪が変色した」などの髪のトラブルを感じる人も多いはずです。

お肌の紫外線対策はばっちりでも、髪の紫外線対策までされている方は少ないと思います。

髪はお肌の4~5倍紫外線の影響を受けると言われています。

ですから髪も紫外線からしっかり守っていきましょう。

 

紫外線 照りつける太陽

 

そもそも紫外線とは?

紫外線は太陽光線の一部。英語でUltravioletと表記するためUVと表記され、波長によってUV-A波、UV-B波、UV-C波の3種類に分けられます。このうちUV-C波はオゾン層によって遮られるため、地上には届きません。

一般的に「紫外線」「UV」と呼んでいるのは、UV-A波とUV-B波を指します。

UV-A波は太陽光線由来のもののうち5.6%が大気を通過し、細胞の物質交代の進行に関係しており、細胞の機能を活性化させます。肌への影響としては、メラニンの一時的な酸化による即時型の黒化を引き起こします。また遅延型の黒化も引き起こし、シミ・そばかすの原因となり悪影響を増大させます。更に真皮まで到達して繊維質の変性を引き起こし、肌老化の原因となります。

UV-B波は太陽光線由来のもののうち0.5%が大気を通過し、A波よりも波長が短くてエネルギーが強く、肌に急性的に影響を及ぼします。メラニン色素の増加、シミ・そばかす、肌荒れの原因になります。オゾン層の破壊(減少)によって地表までの到達量が年々増え続けていると言われています。

ちなみに市販の日焼け止めローション・クリームなどに記載されている「SPF値」「PA」というのは、SPF値はSun Protection factorの略で主に日焼けの原因であるUVBの遮断率を表しています。SPF25の場合は、無対策の場合と比較して紫外線が1/25になり、SPF100は1/100になります。PAはprotection of UVAの略で、UVAの遮断に対する効果を表しています。

PAは+(効果がある)、++(効果がかなりある)、+++(効果が非常にある)、++++(効果が極めて高い)の4段階で表記されます。PAがSPFと異なり、数値で表記されないのは、UVAのブロック率を評価する良い分析法が存在しない為だそうです。

では、紫外線は髪にどんな悪影響を及ぼすのでしょうか?

枝毛・切れ毛など

毛髪は主にタンパク質でできています。タンパク質というのは、アミノ酸のシスチン結合により構成されていますが、紫外線を受ける事によりこの結合が分解してしまいます。その結果、毛髪のキューティクルが剥がれて内部が乾燥し、枝毛・切れ毛・裂け毛などのダメージヘアの原因となります。これは主にUVBが関与するといわれています。

褪色

紫外線は毛髪内部にあるメラニンも分解してしまい、赤茶っぽくまさに“焼けたような色”になってしまいます。ヘアカラーの染料成分を破壊する事による褪色も起きます。これは主にUVAが関与するといわれています。

これらは「光老化」という老化現象です。光老化は、紫外線を浴びた時間や強さに比例して顕著に現れると言われています。

夏のレジャーが髪と頭皮に与える影響

夏は、海や山などのレジャーに出かける機会が多いと思います。海や山のレジャーが髪と頭皮に与える悪影響についてご紹介します。

◇海のレジャーが髪に与える影響

海水はph8.0~ph8.5の弱アルカリ性。頭皮や皮膚には酸・アルカリ中和機能があり、自然に本来のphに戻る働きがありますが、毛髪は死んでいる細胞なので調節することはできません。毛髪はケラチンというタンパク質でできていますが、ケラチンはアルカリ性に弱く、海水がついたままだとケラチンが溶け出してしまいます。

また、海水に含まれる塩化マグネシウムは、ケラチンを凝固させてしまう働きがあります。ですから、海水につかった毛髪はギシギシと硬くなり、弾力を失います。もうひとつ、髪に悪影響を与える成分は硫酸カルシウム。毛髪のツヤを失わせてしまう働きがあります。

さらに塩分による浸透圧の影響で、毛髪の内部の水分はどんどん外へ出ていきます。髪はカラカラに乾燥し、切れ毛などのダメージの原因になります。

海水につかった髪は、酸性のリンスなど(moon ヘアケアシリーズのACID PHが有効です)で髪本来のph5前後に戻してあげることが一番ですが、外ではなかなか難しいと思います。海からあがったらそのままにしないで、なるべく早く水で洗い流してあげましょう。

◇プールの水が髪に与える影響

プールの水には消毒の為の塩素が入っています。この塩素は、髪を褪色させてしまう働きがあります。また、塩素は有機物と化合してトリハロメタンを生成するのですが、このトリハロメタンは紫外線に当たるとガンになりやすいといわれています。プールに入った後も十分に水で洗い流しましょう。

◇山のレジャーが頭皮に与える影響

山は高くなればなるほど平地よりも紫外線が多く、また、空気が澄んでいるため空気中で紫外線が遮断されることなく降り注ぎます。強い紫外線の影響で髪の分け目がやけどしたようになり、炎症をおこし化膿してしまった例もあるそうです。山のレジャーに出かける際は日焼け止めを使い、必ず帽子をかぶりましょう。

髪もしっかりUV対策をしましょう!!

◇生きた細胞である肌と、表皮細胞(毛母細胞)が作り出した構造物である髪とでは受けるダメージの違いが大きくでてきます。紫外線を浴びた肌は一時のダメージで大きく痛み悲鳴をあげますが、髪の場合何も言いません。しかし紫外線を浴びる事が多いと間違いなく髪の劣化は進行しています。まずキューティクルが傷み、壊れ、剥がれます。毛幹を構成するケラチン繊維も至る所で壊れたり劣化が進んでいきます。パサパサ・ガサガサ・ゴワゴワ、枝毛…紫外線は間違いなく大きなダメージを与えているのです。紫外線から髪を守る為には、UVカット効果のあるトリートメントを使うのが一番良い方法です。最近ではお肌と髪、両方使える日焼け止めスプレーなどもでてきています。

それらをつけ、日傘や帽子も合わせて使えばさらに紫外線から髪を守ることができます。

しっかりとUV対策をして、夏を乗りきりましょう。

 

武蔵小杉 美容室 ムーンサウス
044-711-0336
定休日 火曜日

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