① 空気の乾燥
まず、一番の原因は空気の乾燥です。冬の西高東低の気圧配置により太平洋側は晴れの日が続き、日本海側から冷たく乾いた風が吹く為、空気が乾燥します。
特に東京は、全国で最も冬の湿度が低く、平均湿度は50%以下、空調のきいた室内においては20%以下になることもあり、乾燥注意報が発令するほどカラカラな状態。
東京近辺に住む私たちは特にダメージを受けやすい環境にいるのです。
乾燥対策として加湿器などを使用し、適湿な状態で日常を過ごす環境を作りましょう。観葉植物を置いたり、濡れタオルを干す、コップに水を入れて置くだけでも湿度は上がりますので、実践してみて下さい。
人が快適に過ごしやすく感じる湿度は、温度によってかわりますが、40~60%くらいです。
髪に適してる湿度は約60%、肌は約65%だそうです。
② 静電気
冬の乾燥時期に起こる静電気もダメージの原因に繋がります。
静電気は、日常生活の摩擦などにより-の電気が奪われ+の電気が体に残り、その+の電気が乾燥した空気を利用して、接触した時にもう一方の-の電気と結合し放電します。その時の放電でバチッと起こるのが静電気と呼ばれる現象です。
髪の毛も髪同士による摩擦により静電気を起こしやすく、静電気によって髪の表面のキューティクルが剥がれやすくなり、中の水分を保持できなくなります。そうなると乾燥しまた静電気を起こしやすい髪に…。この悪循環を繰り返しダメージが悪化します。
また、静電気によりチリやほこりを髪に寄せ付け頭皮にとどまることで、頭皮に悪影響を及ぼす原因にもなります。チリやほこりはさまざまな菌などが付着していることがあり、頭皮が乾燥していると、特に頭皮の表面から菌が入り、かゆみなど頭皮トラブルを引き起こすことがあります。
対策は、静電気は湿度が35%を切ると起こりやすくなるそうなので、加湿し適湿な状態で過ごすことが大切です。
あと、シャンプーの後にトリーメントをするのと、ドライヤーの前に洗い流さないトリートメントやオイルをつけてから乾かしましょう。水分を保持し乾燥を防ぐのと、髪の毛同士の摩擦を減らす効果があります。
衣類にも静電気を発生しやすい素材と、発生しにくい素材があります。アクリルやフリース、ポリエステルなどの合成繊維は静電気を起こしやすく、綿や麻、羊毛などの天然繊維は起こしにくい素材です。すべて天然のものを着用するのは難しいですが、合成同士を重ね着しない、洗濯の時に柔軟剤を使用する事で、軽減されます。
また、静電気はカルシウムやビタミンCが流出するそうで、身体に帯電し静電気を起こしやすい人はより流出しやすいため、免疫力が低下しして疲れやすく、肌荒れや肩こりなど不調の原因になります。
帯電しにくく静電気を起こしにくい人は、弱アルカリ性の体質で、身体の中を弱アルカリ性に保つためには、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなどを摂取すると良いそうです。
食品でいうと、大豆、海藻類、ナッツ類、梅干し、らっきょ、ネギ、にんにく、チーズ、魚介類など。日常からバランスの良い食事が大切です。
以上、静電気対策を参考にして健康な体と髪の毛と頭皮を維持していきましょう。
③ 汗、皮脂の分泌の減少
汗や皮脂は人間にとって、とても大切で重要な役割をします。汗や皮脂が分泌し混ざり合うことで皮脂膜ができ皮膚の表面を覆い、肌の水分を保持し乾燥を防いだり、刺激や雑菌からバリアし皮膚を保護します。
冬は気温が下がることで、血管が収縮し血流が悪くなり、新陳代謝が低下します。代謝が悪くなることで、汗をかきにくくなるほか、皮脂の生成、分泌量も少なくなります。
頭皮も肌同様、皮脂膜により守られているため、分泌が減少し皮脂膜が少なくなり、特に乾燥したり、ふけやかゆみなど炎症をおこしやすく、トラブルの原因に繋がります。
まず、体を温め血行を良くし新陳代謝を上げていきましょう。運動が効果的ですが、なかなか毎日の運動は難しいです。お風呂で湯船につかり体をしっかりあたためたり、シャンプーの際指の腹で揉み洗いし、マッサージすると血行がよくなります。寒いからといって熱めのシャワーになりがちですが、油分を取りすぎてしまうので、38℃くらいにしましょう。
シャンプーも重要です。洗うことは大切なことですが、洗浄力の強いシャンプー剤でゴシゴシ洗うのは、油分を取りすぎるほか、髪を傷める原因にもなります。乾燥が気になる方はアミノ酸系などの洗浄力の弱いシャンプー剤にしましょう。
当店使用のホホバオイル配合のプレアシャンプーもおすすめです。ホホバオイルは人間の皮脂に近い構造になっており、適度な洗浄力と肌になじみやすく、髪にしっとり潤いを与え、足りない皮脂の代わりの役割もしてくれます。テスターの用意もありますので、ご興味のある方は是非一度お試し下さい。
シャンプー後はタオルで水分を取り、ドライヤーで乾かしましょう。頭皮が湿っていると、雑菌が繁殖しやすくなります。また、ドライヤーの風が近すぎると乾かしすぎてしまうので、ドライヤーを離して風が全体に当たるようにして乾かしましょう。
④ 定期的なメンテナンス
髪の毛は死んだ細胞である為、自己再生が出来なく傷むともとの健康な髪には戻りません。
特に毛先にいくにつれ、ダメージが進行しています。また、日々の生活での摩擦などにより毛先はからみひっかかったりします。
定期的にカットをするのも大切です。からみをとり毛先を整える事でツヤもでますし、まとまりもよくなります。
また、髪型を変えるのは気分転換にもなります。
今カラーリングが自分で簡単に出来るようにさまざまな商品が売られ自宅でされる方もいらっしゃいます。簡単に出来ますがその分髪に与えるダメージも大きいです。
サロンでのパーマやカラーリングもダメージが全くないわけではありませんが、髪質によって薬剤を選び最小限のダメージで施術をしております。
パーマやカラーリングをした後は特にサロンでのトリートメントもおすすめです。完全に修復は出来ませんが、髪の中に栄養を補いダメージ部分を保護します。
自宅のトリートメントより長く持ちます。
日常の生活で髪はダメージを受けやすいものです。
日々の習慣や手入れ、扱いを少し意識するだけで髪や頭皮のダメージを軽減できます。
まだまだ、寒く乾燥する日が続きますが、以上を参考にして髪や頭皮をダメージから守りましょう。
武蔵小杉 美容室 ムーンサウス
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