シャンプーとは、頭髪および頭皮を清潔にするための洗剤でシャンプーの形状には粉末、固形、ペースト、液状などがあるが現代ではほとんどが液状のものです。
原語はヒンズー語で｢マッサージをして頭皮、毛髪を清潔に保つ｣です。

成分としては、水を基材に洗浄剤、増泡剤、コンディショニング成分、保湿剤、キレート剤、香料、防腐剤などでできています。
この洗浄剤こそが、良く耳にする界面活性剤なのです。
では界面活性剤とは？水と油のように混じり合わないものの間にある境界線(界面)に働いて性質を変え混じり合わせるものの事です。
界面活性剤は分子内に水になじみやすい部分(親水基)と油になじみやすい部分(親油基）を持っています。
シャンプーで言うと髪についている汚れや油成分に油になじみやすい部分がくっつき抱え込み水と一緒に流してしまうのが界面活性剤の働きなのです。
そうシャンプーとは頭皮、毛髪を清潔に保つ為の洗剤。洗剤なんです！！

洗剤

シャンプーは頭毛、頭皮を清潔に保つ洗剤です。
その洗浄成分が界面活性剤、シャンプーに使われる界面活性剤の種類をご紹介。
親水基にマイナスのイオンをもったアニオン界面活性剤と親水基にプラス、マイナスの両方のイオンを持った両性界面活性剤の2つがあります。
イオンやらプラスやらマイナスやらアニオンやらまあ小難しい話はさておき、
分類的にはみなさん良く耳にする高級アルコール系、俗に言う石油系
アミノ酸系石鹸系ベタイン系が代表的なものであります。
高級アルコール系の特徴は洗浄力が高く、泡立ちも良好な界面活性剤で表示名はラウリル硫酸Ｎa
ラウレス硫酸Ｎａと表記されているものがあります。

アミノ酸系の特徴は比較的、皮膚、毛髪にたいして低刺激で温和な洗浄力と静菌力を有しています。
表記名はココイルグルタミン酸Ｎａ、ラウロイルグルタミン酸Ｎａ
ラウロイルメチルアラニンＮａ、ココイルメチルアラニンＮａ
ラウロイルサルコシンＮａ、ココイルサルコシンＮａ、ココイルグリシンＮａ
などがあります。

石けん系、オレイン酸Ｎａ、ヤシ油脂肪酸Ｋと表記されているものはアルカリ石けんで生分解性が高く、洗浄力がありますがＰＨが高いため皮膚への刺激性があります。また水道水の中のカルシウムイオンと結合して水に溶けない石けんカスになり、髪に吸着して硬くなってしまいます。
ラウレス酢酸Ｎａと表記されているものは酸性石けんでアルカリ石けんに類似した構造をもち、生分解性が良く、適度な洗浄力があります。弱酸性なので刺激が緩和されています。

ベタイン系、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタインと表記されているものは高発泡性、低刺激性の両面界面活性剤で、アニオン界面活性剤との組み合わせにより優れた増粘、増発泡性があります。
ココアンホ酢酸Ｎａと表記されているものは特に目に対する刺激が低い両面界面活性剤でベビーシャンプーなどに使用されています。

この表記名と特徴を全部覚えるのは難しいと思いますのでまずはザックリと高級アルコール系は洗浄力が高い、アミノ酸系は低刺激で温和な洗浄力、石けん系は生分解性が高いが石けんカスがつきやすい、ベタイン系は低刺激で増粘、高発泡性とだけでも覚えておいてシャンプー選びの基準にしてみてください。

シャンプー、界面活性剤の良い悪い

結局、どのシャンプー、界面活性剤が良いのかって話ですがシャンプーに良い、悪いなんてなくあってるか、あってないかだけです。
シャンプーは
洋服に例えると、毎日の普段着は一般的な洗剤を、油汚れがしっかりついた作業服用の、ウール・ニットなどの繊細な衣類はドライクリーニング用といったように洋服の状態にあわせて、洗剤を変えるように、髪も同じ髪質、コンディションに合わせた使い分けが必要なんです。
友達がいいといったシャンプーが自分にあわなかったいうのは良く聞く話です。

今ドラッグストアでもノンシリコンシャンプーが良く見かけますがノンシリコンシャンプーが一概にノンシリコンがすべて良いとはいいきれません！シリコン以外の皮膜、手触りを良くするための何らかのコーティング剤が入っている事が多いです。

何度も言いますがシャンプーとは頭髪および頭皮を綺麗に洗浄する為の洗剤なんです。
ある意味ギシっとするまで汚れを落とし、トリートメント、コンディショナーで保護してあげるのが本来は良いと思います。
最近ではノンシリコンシャンプーの後継者とも言うべきオイルシャンプーというのもオイルシャンプーというものも良く耳にします。オイルシャンプーとは油性の原料が配合されているシャンプーでイメージとしては油で油を落とす、メイクのクレンジングのようのようなシャンプーで理にはかなっているとは思いますが、これも一時のブームなどでは？とも思います。
今まで否定的なことばかり言ってきましたがどういう人にはどういうシャンプーを選べば良いかなんですが
基本的にはダメージレベルに合わせてがよいと思います。
トリートメント、コンディショナーを使っても髪が引っかかりからまる、枝毛や切れ毛などがある人は洗浄力の強いシャンプーは使わないほうが良いし、髪もからまず枝毛などないひと、または油分が多く出る人には洗浄力のあるシャンプーでしっかり洗い上げたほうが良いと思います。一日の汚れはその日のうちに髪がキシっとする位まで洗いあげ、その後トリートメント、コンディショナーで髪を保護してあげるのが良いと思います。
まずはよ～く自分の髪を触ってみてください。髪にザラつきを感じるのかしっとりしているのか、細くて柔らかい髪か、太くて硬い髪なのか、、、
それをふまえた上で前のページの界面活性剤の特徴を見てシャンプー選びに役立ててもらえれば幸いです。

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