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水道水と毛髪ダメージの関係

某大手シャンプーメーカーのCMで『水で洗うかぎり髪はダメージにさらされる』というのを聞いた事があると思います。
ウソでしょ!?と思うかも知れませんが、実は本当なんです!

 

蛇口から流れてる水道水

 

髪は大まかにたんぱく質と脂質と水分からできています。内部に様々な分子が詰まっているのですが、実は弱酸性、pH(水素イオン濃度)値でいうと4,5~5,5ぐらいの時が一番結合が安定した状態になっています。
水道水のpH値7~8で中性からアルカリ性。毛髪はアルカリ性に傾くと、毛髪内部の結合が弱くなります。
髪の表面のキューティクルも浮き上がり、内部の物質が流失し、ダメージが進行します。

では、なぜ水道水はアルカリ性なのでしょうか?
それは水道水には塩素が含まれているからです。

水道水には殺菌のため、蛇口から出てくる段階で塩素が残留する事が法律で決まっています。
この塩素が髪を傷める原因になります。

水道水の残留塩素基準では
『給水栓における水が遊離残留塩素を0.1mg/L(結合残留塩素の場合は、0.4mg/L)以上保持をするように塩素消毒すること。』
と決められています。この値を下回ることは許されないため、実際にはこれを上回る量の塩素が含まれています。
特に水源が汚染されている都市部の水道では、殺菌のため塩素が多く使われ、塩素から生成されるトリハロメタン(発がん性や流産率の増加などが指摘される)についても注意する必要があります。

それに対し、プールの塩素は遊離残留塩素を0.4mg/L以上(1mg/L以下)と決まっているそうです。
ちなみに、人が塩素臭を感じるのは0.4mg/L以上だそうです。

塩素はたんぱく質に付着する性質を持っています。たった数秒でも、皮膚や毛髪にくっついてしまうのです。

水道水中に含まれる塩素濃度が高いと、髪のたんぱく質(ケラチン)が変質し、キューティクルが傷みます。
また、メラニン色素も溶け出てしまうので、髪が赤茶けてきます。プールの指導員や水泳選手などが髪をそめていなくても茶色く、そしてパサパサになってしまうのは水の中の塩素がおもな原因といわれています。

その他にも、塩素により髪は
・潤いがなくなりパサパサの乾燥毛になりやすい
・フケやかゆみがおおくなる
・枝毛、切れ毛になりやすい
・変色(おしゃれという意味ではありません)
などのトラブルが起こることがあります。

髪と同様、皮膚のたんぱく質も塩素でダメージを受けますが、皮膚は自己再生能力が非常に高いため、アトピー性皮膚炎などの方以外は、水道水で手や体を洗ったりしても問題になりません。
髪は皮膚と違い自己再生力がないため、一度傷ついたらそのままの状態が続くことになります。

こんな話をすると、水道水=危険なもの と捉えられてしまうかもしれませんが、現在、水道局の努力によって、大変美味しい水が供給されています。
「安全な水」とはあくまでも“動いている水”のことです。動いているからこそ塩素が働き、消毒された水が供給されているのです。
水道管(本管)の水ではなく、そこから各家庭にのびている水道管に問題があるのです。
築年数の古い建物は、当然水道管自体も古くなっています。材質も今と違いますので、錆びや劣化している危険性が多分にあります。
マンションなどは屋上などにある貯水槽に水を貯めているため、マンションの蛇口から出てきた水と、一般家庭で同じように蛇口をひねると出てくる水とは全く違うものと考えます。

例えば、「朝一番の水は飲まない」と言われています。
これも家庭に引き込まれている水道管の中には、一晩動かずにいた水がたまっています。この水は揮発性の塩素が飛んでしまって、消毒作用が消え、大腸菌などの有害なものが発生する恐れがあるからなのです。
しばらく出しっぱなしにしてから使う、そうすれば本管から供給された安全な(消毒された)水が飲めるのです。

水道水で髪や体を洗うことに関してあまり過剰になってしまうと生活できなくなってしまいます。
水道水の塩素を取り除く方法としては、『お風呂にほんの少しビタミンCを入れる』『出がらしの茶葉をガーゼで包んで浴槽に入れる』『活性炭を入れる』『シャワーヘッドをかえる』『シャンプーやトリートメント選びにこだわる』などがあげられます。
また、シャンプー後の濡れた状態の髪はとてももろい状態になっていますので、乾かさずに放置しないようにしましょう。

水道水のこと、塩素のこと、シャンプー選びなど、わからないことがありましたら、スタッフにお尋ねください。
正しいケアでキレイな髪をつくりましょう!

 

武蔵小杉 美容室 ムーンサウス
044-711-0336
定休日 火曜日

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